「……み。……希未」 誰かが呼んでいた。 でも、なんだかすごーく身も心もホクホクと温かくて、私はそのままで居た。 「希未。もう面会終わりの時間だぞ」 ……。 えっ? 突然現実に戻り、ガバッと跳ね起きる。 跳ね起きる? あっ、私……あんまり居心地良くて、不覚にもそのまま寝ちゃってたの? 「希未、大丈夫か?」 心配そうだけど苦笑いの大地の笑顔が近くにあった。