もし、あの場でクロノアが瞳子を異世界、このシュテルンに飛ばしてくれなかったら瞳子は、自身の唯一無二の主である神緯を亡き者にしなければならなかった。
罪には罰を―
それが全世界の掟であり、
『瞳子』の役目であるから。
だから、瞳子は確かに驚きはしたがクロノアには本当に感謝しているのだ。神緯を失わずにすんだのだから。それをちゃんと伝えなくちゃと瞳子は思った。
「あのね、クロノア――、あたし貴方にとても感謝してるわ。偶然って時々良いことするのね」
どうしてもクロノアに笑ってほしかった瞳子は自分から優しく微笑んだ。すると、クロノアは一瞬、目をキョトンとさせてから彼もふんわりと笑った。
「――――僕こそ、ありがとう」
君に出逢えたことに感謝します、と照れくさそうに言いながら、更に笑った。


