すると、二人が消えていった屋敷からベルフェゴールの白髪よりも純白に近い髪をした少年がゆっくりと出てきた。
「やぁ、アルフレッド。―――美しいでしょう?彼女は」
一目惚れしちゃったでしょ?と屈むようにしてアルフレッドの顔を覗き込む。
「―――クロノア…。君の仕業か」
クロノアはただ頷いた。
彼はアルフレッドの屋敷の地下室に住まう魔術師だ。屋敷をシェアしている一人である。
「ある世界からね、彼女を逃がしてあげたのさ。―――ただし、この事に関しては深追い不要。君はただ、彼女をこの屋敷に住まわせてあげるだけでいい」
「いや、それは大丈夫だが………」
「何も心配しないでよ。彼女は僕が守るから」
「いや、だから、そういう問題ではなくだな、この屋敷は男所帯だぞ?」
「―――大丈夫だよ、彼女は」
その根拠はどこにあるのかと問いたくなったが、有無を言わせぬのが彼のルビー色の瞳だ。
彼の瞳も不思議だった。彼もこの世界では有り得ぬ、暖色系の瞳。しかし、彼はアルフレッドに自分で言ったのだ。僕は、この世界の者ではない、と。どこの世界にも属してはいないただの時空の彷徨う守人なのだ、と。
信じがたい話ではあった。この世界はオカルトなんて信じない者ばかりだ。だが、どこか彼は浮き世離れをしていて。信じたくはないが、信じさせられる、そんな気分だった。
『………なら、いいんだが』
『大丈夫、大丈夫。なんなら彼女を召使いにしてあげるといいよ』
『働かせるのか?俺は別に見返りなど、求めないぞ』
『彼女が、イヤって言うよ。そういう娘だから』
『――――わかった。そうしよう』
『うん、じゃあ宜しく〜』
そう言うと、手をヒラヒラと振りながら屋敷へと戻っていった。また、地下へと帰るのだろう。
クロノアは、相変わらず神出鬼没。掴みどころのない少年である。
「やぁ、アルフレッド。―――美しいでしょう?彼女は」
一目惚れしちゃったでしょ?と屈むようにしてアルフレッドの顔を覗き込む。
「―――クロノア…。君の仕業か」
クロノアはただ頷いた。
彼はアルフレッドの屋敷の地下室に住まう魔術師だ。屋敷をシェアしている一人である。
「ある世界からね、彼女を逃がしてあげたのさ。―――ただし、この事に関しては深追い不要。君はただ、彼女をこの屋敷に住まわせてあげるだけでいい」
「いや、それは大丈夫だが………」
「何も心配しないでよ。彼女は僕が守るから」
「いや、だから、そういう問題ではなくだな、この屋敷は男所帯だぞ?」
「―――大丈夫だよ、彼女は」
その根拠はどこにあるのかと問いたくなったが、有無を言わせぬのが彼のルビー色の瞳だ。
彼の瞳も不思議だった。彼もこの世界では有り得ぬ、暖色系の瞳。しかし、彼はアルフレッドに自分で言ったのだ。僕は、この世界の者ではない、と。どこの世界にも属してはいないただの時空の彷徨う守人なのだ、と。
信じがたい話ではあった。この世界はオカルトなんて信じない者ばかりだ。だが、どこか彼は浮き世離れをしていて。信じたくはないが、信じさせられる、そんな気分だった。
『………なら、いいんだが』
『大丈夫、大丈夫。なんなら彼女を召使いにしてあげるといいよ』
『働かせるのか?俺は別に見返りなど、求めないぞ』
『彼女が、イヤって言うよ。そういう娘だから』
『――――わかった。そうしよう』
『うん、じゃあ宜しく〜』
そう言うと、手をヒラヒラと振りながら屋敷へと戻っていった。また、地下へと帰るのだろう。
クロノアは、相変わらず神出鬼没。掴みどころのない少年である。


