「おいアンタ、そんなに穴を開けないでも大丈夫だ」

「―――はい、すいません」


「おいアンタ、土は優しくかけろ」
「―――はい、すいません」

「おいアンタ、そんなに水を上げたら芽が出る前に腐る」

「―――はい、すいません」



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「―――って、アンタが早く終わらせる気がないだろ?」


「―――いえ、そんなことは……ないんですけど………」

「じゃあ、始めてから何時間かかってる?」

「―――三時間、です………」




瞳子は何故か、ウィリアムからのお説教をくらっていた。彼女の目の前には、腰に手を当て、眉間にシワを寄せているウィリアムがいる。正直、とても怖い状況だ。


花壇では、種まきの途中をシンが瞳子の替わりにやってくれていた。瞳子はウィリアムにもう土にも種にも触るなと言われてしまったので、どうしようもない。



「ただ種を蒔いただけなのに、どうして―――」



こんなに疲れるんだと、ヘナヘナと力無くその場にしゃがみ込んだウィリアム。もう、怒る気力すらなくなったようだった。
背中から哀愁すら漂っている。



思わず、瞳子は駆け寄った。