「どうもはじめまして。警視庁捜査一課の岸と申します」
岸警部はいくぶん緊張した面持ちで言った。
達郎の父親は警視庁のトップである警視総監だ。
いわば社長の御子息が目の前にいるわけ。
ついで言うと達郎のお兄さんも警察官で、階級は警視正。
都内某署の署長で、岸警部より階級は上。
警部が緊張したり、静岡県警の刑事部長がわざわざ応対に出て来るのも無理もない。
二時間ドラマで刑事局長の弟がVIP待遇受けてるの見たことあるけど、それに匹敵するわ。
「父と兄がお世話になってます」
達郎はそう言って頭を下げた。
達郎は高校を卒業してから数年間、海外へと留学していた。
今月になってから帰国するとは聞いていたけど、一体なぜ静岡に?
「発見当時の状況を詳しく伺いたいのですが」
警部はそう切り出した。
静岡県警にも同じことを聞かれただろうが、そこは司法一家の人間。
「僕がひかりに乗ったのは10時25分です」
岸警部はいくぶん緊張した面持ちで言った。
達郎の父親は警視庁のトップである警視総監だ。
いわば社長の御子息が目の前にいるわけ。
ついで言うと達郎のお兄さんも警察官で、階級は警視正。
都内某署の署長で、岸警部より階級は上。
警部が緊張したり、静岡県警の刑事部長がわざわざ応対に出て来るのも無理もない。
二時間ドラマで刑事局長の弟がVIP待遇受けてるの見たことあるけど、それに匹敵するわ。
「父と兄がお世話になってます」
達郎はそう言って頭を下げた。
達郎は高校を卒業してから数年間、海外へと留学していた。
今月になってから帰国するとは聞いていたけど、一体なぜ静岡に?
「発見当時の状況を詳しく伺いたいのですが」
警部はそう切り出した。
静岡県警にも同じことを聞かれただろうが、そこは司法一家の人間。
「僕がひかりに乗ったのは10時25分です」