私は病弱で、1年の殆どをベットの上で静かに過ごしている。とても重い病気にかかっていて


きっと生きる事が出来る時間もすくないのだろうと思う。パパやママが頑張ってくれるのは、凄く嬉しいのだけれども、私は凄く親不幸者だと思う。


「サヤ・・・」


私は不意に大好きな友達の名前を呟いた。大好きな親友。私とそっくりで、私とは違って健康な身体を持つ女の子。


私達は本当は血が繋がっているんではないか?と思う程そっくりなんだ。


不器用だから誤解されやすいけど、凄く優しい私の親友。学校が終わったら、ほぼ毎日遊びに来てくれるサヤ。


最近は忙しいのか来てくれなくなった。仕方がない事だと思う。サヤにはサヤの生活があって、いくら親友でも、生活の時間は違う・・・。


私と違って、サヤは大変な環境。私が我侭を言ってはいけない。わたしはいつもそう言い聞かせて我慢していた。


(寂しい・・・)


ただ寝ているだけの病院生活は凄く寂しい。家族にも友達にも会えなくて、好きな事すら満足にできなくて、一人でこの狭い空間に居る時間がほとんどだから・・・。


「せめて大部屋にしてくれたらどんなに良かったか・・・。」