【儷 side】

朝名前を呼ばれて起きたら…
愛しい女の子の顔が目の前にあった。

そーいや今日こいつの卒業式だっけ??


俺は7年前…
いとこのせいで女の顔が直視できないくなっってしまった。

そのせいで惚れている瑠璃の顔すら見れない…

きっと瑠璃は自分は嫌われてると勘違いしているだろう…
女性全員が怖いならいいんだ…

だけど俺が直視できないのは俺が一度でも女だと意識した人だけ…
だから母さんや、ただのクラスメイトは平気…

でも、俺に一度でも女を見せたらアウトだ…
もちろん瑠璃の場合も俺が瑠璃に惚れているので顔を見れない…


このことを知っているのは父さんと兄貴だけ…


「おい。
瑠璃下行くぞ。朝飯いらないのか??」

「た、食べるもん!!
儷君の意地悪!!」

「ほら…早く行くぞ??」

だが…顔が見れないのは辛い…
見れることは見れるが…

顔が真っ赤になってぶっ倒れてしまう…
そんなのは恥ずかしすぎる…

だから俺は瑠璃に出来る精いっぱいのことをしてやるんだ…

それが俺に出来ることだと思うから…