「じゃあ、瑠璃ちゃんに一緒に暮らそうって言ってきてくれないか??」

「僕と瑠璃兄弟になるの??」

「違うよ。
ただ、もう少し大きくなるまで一緒の家にいるだけだ。
瑠璃ちゃんの家は隣にあるからね。」

「親父??何してんの??」

「あぁ。蓮お帰り。
新しい中学はどうだった??」

「楽しかった。
友達もすぐにできたしね。」

「お兄ちゃん!!
可愛い子がいるんだよ!!」

「ん?
どの子だよ儷。」

「あのこ!!
瑠璃ちゃんだって。」

「丁度いい。
お前も一緒に行って説得して来い。」


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「瑠璃ちゃん。」

「なぁに?」

「おうちはそのまま住んでいてもいいからおばさんたちと一緒にいない??
ごはんと寝るときだけ、おばさんたちといましょう?」

「その時だけ??」

「そうよ。
儷とか、儷のお兄ちゃんの蓮とかも一緒だけど。」

「このおうちから離れなくていいの??」

「離れなくても大丈夫。
どうする??」

「一緒にいる……………」




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こうしてあたしは儷君と出会った。