ちゅーして♪


ん??
里久から??
珍しいな…あいついつも大体メールなのに。

「なに??
用件だけ言って。」

『ひどっ!!
出て一言目がそれかよ…』

「用がないなら切るぞー
後でメールして来い。」

『待てって!!
相談があるんだけど…』

「なんの??」

『告白しようと思って…』

あっ…
さっき儷さんが行ってたこと確かめてみるか…

「実咲に??」

『そうそう。
今から実咲に…ってなんで知ってる!?
塚、なんでわかった??』

「いや、儷さんが気付いてた。
で、俺に教えてくれた。」

『そっか…
で、今公園のトイレの前で実咲待ちなんだけど…
待ってる間に決意が鈍ってきた…』

「今からするのか??」

『そのつもりだったんだけど…
決意が…』

「そんなもんで決意が鈍るような気持ちならうまくいかねぇから辞めとけ。」

『まじ??』

「大マジ。
でも、覚悟しとけよ??
実咲は瑠璃ほどではないにしても人気があるんだから。
誰かに告白されて付き合って、
実咲が他の誰かと歩いてるの見て後悔しそうなら今のうちに当たって砕けとけ。」


なんてな…

儷さんの言ってたことがホントならうまくいくだろ。
そんことはこいつにはもったいないから言ってやんねぇけど。

『あぁ~
実咲って人気あるんだ…』

「お前今日の入学式寝てただろ??」

『当たり前じゃん??』

「はぁ~…
今日入学式で先輩たちが瑠璃と実咲は今年の入学生の中で断トツで可愛いってさ。
だから、儷さんは一人イライラしてたんだけどな。」

『そんなことが…
なんで俺寝てたんだろ…』

「なれない早起きを実咲に言われたから頑張ったんだろ??」

『あっ…
そうだった。早起きしすぎて眠かったんだ…』