恋色想い





はぁ…
電車の扉にもたれかかって、私はため息をつく。


あ…
私、ため息つくの癖になっちゃってるかも…。
直さなきゃなぁ…。






ボーッと、そんなことを考えていると、私の前に人影ができる。



「?」


私は少しだけ怖くなって、そっと顔を上げようとした。





すると…



「手、だして。」


「え…?」





いきなり、こんなこと要求するって…
なに、この人。
不審者??



私は一気に顔を上げる。






そこにいたのは…