「あ!雪だよ!」 繋いだ手をぶんぶん振りながら、私ははしゃぐ。 「雪ごときで騒ぐなよガキ。」 「いいじゃんか!」 私は颯に向かって舌を出す。 「ま、碧衣のそういうところがいいんだけどな。」 颯はそう言って、今までで一番優しい笑顔をくれた。