「碧衣、挙動不審だよ…。」 あきれ顔の愛美に言われて、私はあははと苦笑い。 「じゃあ着替えてプレゼント持ったらミスドで待ち合わせね。」 春菜がそう言うと、私達はいったん家に帰るために解散した。 ビルを通り抜けて吹く風が、私の体温をさらっていく。 「さむ…。」 ぎゅっとマフラーを巻き付けると、私は急いで電車に乗り込んだ。