恋色想い






…あれからいくつか月が経って。

私も、一人に慣れてきた。




まだ…
颯との記憶が手放せないけれど。
だけど、ちゃんと歩いてる。






「地球温暖化とかで心配だったけど、今年はホワイトクリスマスになりそうだね。」


楽しそうに話す愛美に、春菜はクスクス笑っている。


「愛美、女三人で過ごすのにホワイトクリスマスだと悲しくない?」




「いいのーっ!白いとキレイでしょ!?」

子供のようにいーっと歯を見せる愛美。





「楽しみだね、ホワイトクリスマス。」


私は愛美に笑いかけた。






…颯は、
釉梨さんと、楽しい夜を過ごすのかな。


ふと、そんな考えが頭をよぎる。




っダメダメ!
ってかむしろ、楽しく過ごしていてくれなきゃ、私が離れた意味ないじゃん!





邪念を払うように、私は頭をぶんぶん振った。