恋色想い




「碧衣〜!聞いてる?」



「ふぇっ!?ごっごめん!何だっけ!?」




呆れたように手を振る愛美に、私はあわてて謝った。




「まったく。クリスマスパーティーの話!!寂しい女三人でしようって、春菜と言ってたの。」


「…寂しいって…。自分で言っちゃおしまいじゃん…。」




「何よ〜!あたしたちと過ごすのがイヤっての!?」

不服顔でぷくっと頬を膨らませる愛美。



「…お供させていただきます。」

私がそう返事すると、満足気にクリパのプランをたてはじめた。






そう。
クリスマスの季節。
街はすっかり白く色づいて、イルミネーションが光る季節になった。