恋色想い





「お帰り。」

玄関で靴を脱いでいると、後ろから声がした。



「…お兄ちゃん。ただいま。」

笑顔をつくって、お兄ちゃんに返事する。




お兄ちゃんはうなずくとペタペタとスリッパの音を立てながら階段をのぼっていった。



お帰り。
ただいま。



これだけのことだけど、私にとってはすごく大切なモノ。
…颯が、私にくれたモノ。