「そう、コレ…」
「碧衣へプレゼント。好みが分かんなかったから、俺の独断と偏見で決めたけどな。」
じわりと周りの景色がぼやける。
そして、あったかい涙が私の頬を伝って流れていく。
「あ…ありが、と…颯…。」
言葉に出来なくて。
声にならなくて。
言いたいことはたくさんあるのに、口に出来ない。
「…もっと、明るい雰囲気で渡せたらよかったんだけど…。ごめんな、碧衣…。」
寂しそうに顔を歪めて、颯は言った。
涙でぐしゃぐしゃの顔を、私はブンブンと振る。
嬉しかった。
颯が、私のために選んでくれたこのペンダントは、私の宝物。
世界で一番貴重で大切な、私の宝物。
ちゃんと言葉にしたいのに、声にならないから、私は颯の手をぎゅっと握った。

