「今日は、帰るか。」 私も落ち着いた頃、颯はベンチから立ち上がった。 やだ…。 だって… 颯が一人になって考えることは、釉梨さんのことでしょう? 私と一緒にいれば… 嫌でも私のことを考えてくれるでしょう? だけど… 今日はいっぱい困らせちゃったから… いっぱいいっぱい迷惑かけちゃったから… これ以上ワガママ言ったら、ほんとに嫌われちゃうかもしれないよね…。 「…うん。帰ろう…。」 私は立ち上がって、颯より先に歩きだした。