駐車場に着くと、ポケットに入れてあるキーで、車のトランクを開けた。
篠田と共に涼は中を覗き込んだが、特に変わった物はない。あるのはキャンプで使う折りたたみの椅子や釣り道具だけだ。
すると、篠田はトランクの中身を手で動かし、物色し始めた。
涼はその光景を不愉快に感じていたが、海人の無実が証明されるのであれば、仕方ないと思い直した。
ガタッと音を立てながら、篠田は釣り道具が入ったボックスを開けた。
そこには、釣り道具に相応しくない物が無造作に入っていた。それを見た涼と篠田は息を呑み、まるで時間が止まったように動けなくなった。
「何してるんですか、篠田さん、涼」
突然、背後から海人に声をかけられた篠田と涼は、ビクッとして反射的に振り返ると、無表情で立つ海人の姿があった。
海人の後ろには、玄関前で立つ典子と秀樹の姿も見えるが、遠目で表情までは分からない。
「はっ、早瀬、お前ここに入ってる物は何だ?」
「とうとう見つかってしまいましたか……それは見たままの物ですよ」
篠田と共に涼は中を覗き込んだが、特に変わった物はない。あるのはキャンプで使う折りたたみの椅子や釣り道具だけだ。
すると、篠田はトランクの中身を手で動かし、物色し始めた。
涼はその光景を不愉快に感じていたが、海人の無実が証明されるのであれば、仕方ないと思い直した。
ガタッと音を立てながら、篠田は釣り道具が入ったボックスを開けた。
そこには、釣り道具に相応しくない物が無造作に入っていた。それを見た涼と篠田は息を呑み、まるで時間が止まったように動けなくなった。
「何してるんですか、篠田さん、涼」
突然、背後から海人に声をかけられた篠田と涼は、ビクッとして反射的に振り返ると、無表情で立つ海人の姿があった。
海人の後ろには、玄関前で立つ典子と秀樹の姿も見えるが、遠目で表情までは分からない。
「はっ、早瀬、お前ここに入ってる物は何だ?」
「とうとう見つかってしまいましたか……それは見たままの物ですよ」


