春ー。 入学式も終わり、いの高の新一年生たちも安堵の表情を浮かべていた。 皆、素敵なキャンパスライフを期待しているせいか、少々浮かれ気味な様子だ。 そんな教室に、終業ベルの音が鳴り響いた。 キーンコーンカーンコーン。 キーン コーン カーン コーン。 ガタガタガタガタ……。 一人の少年が、その音に過剰反応した。 まるで、地獄のメロディを聴く様に。