「って今日はバーベキューなんだから少しは自主的に焼けよな!!
つーかちゃんと手伝えよ!!
ただでさえ女子がみーんな陽のところ行っちゃって女手足りてないんだから!!」

「女が焼かなくちゃいけないって常識みたいに言う男最低だと思いまーす!!」

「んなこと言ってねぇだろ。
ただ野菜とかそういうのはさすがに切ってくれよって話をしてるだけで…。」

「ごめんね!!やるやる!!」

「おー笹川ありがと。
あっちに流しあって、そこで切ってほしいんだ。
って肉食ってからでいいから。」

「あたし切れないんだけど。」

「はぁ!?何言ってんだよ!?
バーベキューの野菜なんて適当に切れよ。」

「だってさ、さっき陽に
『はるは絶対指切るから包丁持っちゃだめだよ。』
って言われたんだもん。」

「笹川…どう思うよコレ?」

「陽くんってさ…
結婚して子どもが出来たら確実に過保護になるタイプだよね。
ていうか女の子だったら嫁には行かせないとか言いそう…。」

「激しく同感…。」

「んー!?何…?なんか言った?」

「「いーえ。何も。」」