「ってことで少し寝てなよ。
俺ここにいるから。」

「え!?いいよ!!
ていうか陽は競技戻りなよ!!じゃなきゃ負けちゃう!!」

「大丈夫だって。俺たちが鍛えたんだし。
それに…」


それに……
はるのことが気になって競技に集中できそうにないし。


「陽…?」

「なんでもない。
休みな。はる。」

「う…うん。」


そう言うとすっとはるは瞼を閉じた。



そんな寝顔が愛しくて…
俺は眠るはるの手を握った。


少しだけ無意識なのに握り返してきたはるに笑みがこぼれた。