「無理してたから倒れたんだろ?」

「そっ…それは…。」

「だから今日は安静にしてな。
競技は見に行ってもいいけど、出るのは絶対禁止。」

「そんなぁ…。」

「はるはさぁ…
自分のこと、超人かなんかだと思ってるわけ?」

「そんなことは…ないけど…
でも…。」

「はるは普通の女の子なんだからさ。
もっと自分大切にしないと。
無茶ばっかりされたら俺の身がもたないよ。」

「あたしが無茶すると陽が困るの?なんで…?」


答えにくい質問を返してくる。

いや…
答えは明確だけど、言えないだけ。


「陽…?」

「はるのことが大事だからだよ。
だから心配させないで。」

「え…あ…ごめん。」


あれ?珍しく素直。