「ていうか陽くん…
いつ見てもキレーな顔してるよね。」

「え？いつも変わんないけど？」

「はるの目って節穴ー。」

「はぁ!?」

「陽くんの目って…」

「グレーだよ。
お母さん譲りだって言ってた。」

「クォーターだもんね…
まさしくうちの学校の王子様だよね…。」

「あのさぁ…そんなこと本気で思ってるんだったらあの取り巻きの中に入ってくれば？」

「嫌っ!!あたしの好きな人は別の人だし。
あなたの、一般的に見れば恵まれた状況ってやつを全ての女子に代わって言ってあげてるんじゃない。」

「恵まれた…状況？」

「そう!!陽くんと一番仲良いのはるじゃん。」

「まぁそうだね。」

「そうだねってさぁ…」

「何の話？」