「はる…。」

陽があたしの髪に優しく触れる。

「ん?なぁに?」


陽はあたしを抱きしめた。
そして…


「はる…愛してるよ…。」

耳元でこう呟いた。


甘すぎる言葉に、甘すぎる声に、あたしはちょっと思考回路がおかしくなっちゃったみたい。

そう呟いた陽にぎゅっと抱きついて

「あたしも大好きー!!」


なんて叫んでしまった。

その叫びにおでこにキスが返ってきた。


「ね?開けてもいい?」

「うん。あ、でも感想は言わないで。」

「なんで?」

「そんなに美味しくないから。」

「食べてみなくちゃ分かんないよ。」


あたしは陽の膝の上のちょこんと乗せられた。

背中に陽のあったかさを感じる。