「大分冷えちゃったね。
そろそろ帰ろうか…。」

「…う…うん…。」



俺の目を見ずにはるはそう言った。

俺の後ろを、少し距離を開けてついてくる。

その距離が…

俺とはるの、たった今できた溝を如実に示していた。






本当は言葉にしてしまいたいよ。

「混乱させちゃってごめん。」

って。


でも今謝ることは

告白したことを後悔するってことだから…


だから今は謝らない。


もしはるの出した答えが『友達』だったら…

何よりもまず、最初に言うよ。

「ごめん」

って。



*陽side END*