愛しい君がいた。
背中で分かる。
コートを着て、少し小さくなって座っている。
俺の足音に気付いたのか、
梨絵はゆっくりと振り返った。
「あ…ホントに来てくれた。」
そう言って優しく微笑んだ梨絵にきゅっと胸が苦しくなる。
何か言おうと思うものの、息が上がって上手く言葉にならない。
「だ…大丈夫?
あたし…普通に玄関って陽くんに言っただけで早くなんて言わなかったんだけど…。」
「陽が、お前が帰ったって言ったから…。」
「えぇ!?帰ってないよ!!
ここで久哉くんのこと待ってただけ!!
陽くんってば…
でもごめんね。
ホント大丈夫?」
俺の顔を心配そうに覗き込んでくる。
あー…
このまま抱きしめてしまいたい。
って待てよ自分。
そこはけじめつけようぜ。
背中で分かる。
コートを着て、少し小さくなって座っている。
俺の足音に気付いたのか、
梨絵はゆっくりと振り返った。
「あ…ホントに来てくれた。」
そう言って優しく微笑んだ梨絵にきゅっと胸が苦しくなる。
何か言おうと思うものの、息が上がって上手く言葉にならない。
「だ…大丈夫?
あたし…普通に玄関って陽くんに言っただけで早くなんて言わなかったんだけど…。」
「陽が、お前が帰ったって言ったから…。」
「えぇ!?帰ってないよ!!
ここで久哉くんのこと待ってただけ!!
陽くんってば…
でもごめんね。
ホント大丈夫?」
俺の顔を心配そうに覗き込んでくる。
あー…
このまま抱きしめてしまいたい。
って待てよ自分。
そこはけじめつけようぜ。



