「でもさー…危なかったよね。
陽くんにバレそうに何度もなったし。」

「だって…陽はなんだか鋭いもん。
あたし、だいぶ意識ヤバかった中で陽をかわせたのってある意味奇跡。」

「言えてる…。」



梨絵は出来そこないのあたしによく付き合ってくれたと思う。

秋姉も。

っていうか実際…
あたしがここまでやってこれたのも奇跡だと思ってんだけど…。



「ねぇ…今何時?」

「今?9時だよ?」

「そっか…
じゃあ今日は寝れるかも。」

「そだね。」

「明日パーティー何時からだっけ?」

「うーんと…
確か夕方からだったと思うよ?
5時くらいだったような…。」

「梨絵、一緒に行こう。」

「それはいいけど…
陽くん、迎えに来るんじゃないの?」