青空の紙ヒコーキ

「秋奈さんは何をプレゼントするんですか!?」

「あたしー?あたしはネクタイあげようかと思ってて。
彼、来年就活だしね。」

「そうなんですか…。」

「でも懐かしいなー。手編みのマフラーとか。
あたしも若いころやったわ…。
あ、梨絵ちゃん上手ね♪」

「ありがとうございますっ!!」

「あげる相手は安藤くん…だっけ?」

「え!?な…なんで知ってるんですか!?」

「はるの話に、陽くん、梨絵ちゃん、安藤くんがよく出てくるから。

梨絵ちゃんが陽くんを好きになることはないだろうし…
そしたら安藤くんって子かなぁ…と。ね?」

「え?ねぇ…
なんで梨絵が陽を好きになることはないの?」

「え?あんた何言ってんの…?
梨絵ちゃん…
なんなのこの子?」

「いつもこんな感じです。」

「え…!?な…なにその目…
あたし変なこと言った!?」

「べっつにー♪」

「それが逆に怪しいんですけど!!」