青空の紙ヒコーキ

* * *

<Boys side>


「なぁ陽。」

「ん?」

「お前、はるに何買うの?」

「え?」

「だーかーら!!クリスマスプレゼントだよ!!
みんなでプレゼント交換的なのやるやつは予算決まってんじゃん。
そもそもぜってー本人には届かねぇし。
それとは別に、なんかやるだろ?」

「うーん…というか、その話をするために今日俺をここに連れてきたわけ?」

「ったりめーだろ?
お前ならセンス良さそうだし。」

「はるにプレゼント…
考えてなかったな。」

「はぁ!?考えてなかった!?
何もやんねぇつもりだったのかよ!?」

「うん。はるにいきなりプレゼント渡しても驚くだろうなって。
そんなものより俺は、今年はるとクリスマスを過ごせることのほうが嬉しいから。」

「あー…っとに…
なんでお前はそういうセリフ、サラっと言えるんだよ?」

「え?何が?」

「もういい。」