あたしの頭に浮かぶのは、疑問符と納得の2文字。
やっぱり純血のヴァンパイアは混血のヴァンパイアとは違うみたい……。
「クソッ……!!身体が……思うように動かねぇ」
永遠が壁に手をつきながら、もどかしそうに呟いた。
あたしはその様子をしばらく眺めた後、永遠に手を伸ばした。
「……なん、だよ??」
あたしが伸ばした手を訝しげに見ながら、永遠が呟いた。
「……自力じゃ立てないんでしょ?話もあるし、肩を貸すから外に出ましょう」
永遠の視線を真っ正面から受けると、あたしは永遠の片腕を掴んだ。
「……だせぇな。女に……力借りるなんて」
永遠は悔しそうに呟きながらも、もうあたしの腕を振り払う力も無いみたいで……。
永遠は時計塔の外に出るまで、大人しく肩を借りていた。

