あ、もしかして。 ――私、前に進んだ? きっかけをくれたのは未唯だけど、 ちゃんと前に進めたよね? その日の夜、もう 卒業アルバムを開く事も、 中学時代の友達に 電話をする事もなかった。 早く明日になって、学校に行きたい。 未唯に会いたい。 そう思うと自分でも驚くほど 心が軽くなっていて、私は久しぶりに ぐっすりと眠る事ができた。