「絢! また明日ねっ」


「うん! またねっ!」



すっかり打ち解けた私達は、

電車が見えなくなるまで手を振り続けた。



「……」


たった数十分一緒にいただけなのに、

未唯が隣にいないと

何故かとても寂しかった。

昨日までずっと一人で

登下校していたのに。



「あっ……」