「……はっ?」


いきなりなに?




ていうか、なんか機嫌悪いんですけど!!


私、なんかしました?!




「このヤローッ……お前すげームカつく」


伊吹の目が、私をジッとえる。




「はい?なっ、なに言って……っ!?」


口を開いた瞬間、私の唇になにか柔らかいものが触れた。




……え?


目の前には伊吹の顔がある。




この状況を理解するのに、そう時間はかからなかった。


……ウソでしょ?




ま、まさか私……キスされてる?


?!?!




「いっ、イヤッ!!」


そう思った時にはもう、体がすぐに動いていた。