「私達ってさー、男苦手なんだよねー。
昔、色々あってさ?
でー、生徒会で女だけで仲良くしてるわけよ。
で、女が好きなわけじゃないんだけど男を寄せ付けないから?
女の子の世界…百合の会って言われるようになっちゃったのかなー?」

…男嫌い、なんだ。
聖くんも言ってたっけ。


『まぁ、昔話は今はいい…。
あ、菅原くんが女だと思ってるわけじゃないからね…?
ただ、朝も男なのに拒否反応が起きなかったから…。
良い機会かと思って。
…私達は社会に出るんだから、男嫌いじゃ何かと不便でしょ…?』

…確かに。
外にも勿論男はいるもんなぁ。
僕は、僕は…


「僕は…、男らしくなりたいんです。」

俯きながら言ったけど、皆がバッとこっちを見たのがなんとなくわかった。
…そりゃ、そうだよね。
女っぽいから僕を近くに置いたわけだし。

…でも、僕は男らしくなりたいんだ。