『してもらえる…?』

艶やかに笑う君。
僕はただ頷く事しかできない。
嗚呼、君がみんなに慕われ、尊敬されるのはその瞳のせいなのだろうか。
僕を捕らえて離さない。
その瞳に見つめられたら、もう、逃げることは出来ない―…。


『じゃあ、頑張ってね、補佐。』

「よろしくね、補佐。」

「よろしく、補ー佐!」

「…宜しく頼むぞ、補佐。」

補佐…って…。
君の瞳が紅茶に移る。
そこで僕はやっと口を開いた。

「あ、の!
あ、よろしくお願いします!
後、質問なんですが…。」

僕がそういうと君はどうぞ?と僕を足した。


「えっと…百合の会ってなんですか?
生徒会の事だと思うんですけど…」

僕が言い終わってチラッと見ると君達はクスクスと笑い始めた。
…沢村先輩は仏頂面でクッキーを頬張っていたけど。


「女の子の世界…になるのかな?」

口元に手を添えてクスリと笑ったのは夏目先輩。

女の子の世界………?