中條先輩の隣では沢村先輩が静かに紅茶を啜り、反対側では鳴海先輩が猫のようにごろごろしている。
夏目先輩は立ってるし…。
なんだか、中條先輩の僕(シモベ)みたい…だ。


『それで、本題なんだけどね?
菅原くん。』

「あっ、はい!」

君は真っ直ぐな瞳で僕を見つめた。
その瞳に捕らえられたら、もう僕は逸らす事ができなくなる…


『生徒会会長補佐…って新しい役所を作ったの。
去年からこのメンバーの持ち上がりだから、一年生をいれたくて…ね。』

「はい…。」

『そこで、菅原くんを勧誘したいの。
成績優秀だし、可愛いし…』

「か、可愛いって…。
僕、男ですよ!
そんな、事…」

じ…っと君に見つめられて少したじろいだ。
あまりにも魅力的で、美しくて…
【逆らえない】
そんな気がした―…。