「ひっ、百面相!?」

僕、そんな顔に出してたっけ…!?
僕が顔を押さえるとまた笑いだしてしまった。
うわぁ…恥ずかしい。


「こら。
翠は笑い過ぎだぞ。」

綺麗な女の人がぽん、と可愛い女の人の頭に手を乗せた。


「あ、あの、ところで何の用でしょうか…」

忘れてた。
どうして二年生と三年生が僕のところに…?
僕がそういうと二年生の二人があ、と声を洩らした。

…この人達も忘れてた?
沢村先輩は相変わらず顔を背けたままだ。


「改めて自己紹介させてもらうよ。
私は生徒会書記、夏目 麗。」

夏目 麗(ナツメ レイ)…さん。
生徒会だったんだ…。
僕が頭を下げると可愛い女の人が元気良く手を挙げた。


「次、私ね!?
私は鳴海 翠!
生徒会会計だよ!」

鳴海 翠(ナルミ ミドリ)先輩、か。
生徒会なんだ…。
あ、じゃあ沢村先輩も…?