「はじめまして!」
今度は可愛い女の人が満面の笑みで僕に手を差し出してきた。
あ、握手だ!
「はじめまして!
菅原悠紀と申します!」
この人も緑のボーダー柄のネクタイだから、二年生だ。
「あ、はじめまして!」
もう一人いた可愛らしい女の子にも挨拶した。
女の子は拗ねているように頬を膨らまし、口を尖らせて腕を組んでいた。
僕より小さいなぁ…。
お人形さんのように可愛らしい、女の子の胸元を見ると…
「え、青!?」
青のチェックのネクタイが目に入った。
さ、三年生!?
僕の驚き様が面白かったのか、二年生の二人は笑った。
それとは反対に、僕の驚き様が気に食わなかったのか、小さな女の子は大きな目を細めてキッと僕を睨んできた。
「あ、すみません!
お気に召さなかったみたいで…。」
怒ってしまった。
三年生を怒らせてしまうなんて、馬鹿な事言ったかなぁ…

