もし感じてくれるなら、この国のために飛ぶ意味はあるはずだ。 鬼ごっこの鬼として駆け回り、あの日散華してしまった仲間たちも、きっと報われる。 戦争では単なる一つの歯車でしかない僕ら。 あれば便利だが、なくても不便なだけで支障はない、そんな歯車。 戦闘機の流線形のように空気抵抗などを生じさせる無駄を省くなら、真っ先に切って落とされてしまうような、そんな位置にいるのかもしれないけれど。 もし僕らの描いた流線形で、何かを感じてくれたなら。 僕らが信じてきたこの国の未来も、信じられる。