暑い夏の日だった。 茹だるような暑さの日が続き、熱帯夜に体力の消耗を感じ始めていた頃、遠い地で原子爆弾が投下されたという話が聞こえてきた。 聞き慣れないその爆弾は、キノコのような雲を吐き、人間を跡形もなく焼き尽くし、何km先の建物までも倒壊させてしまうものなのだ、と。 それを聞いた時はにわかに信じられなかった。 大日本帝国は、槍を持ってしても国一丸となってB-29をはじめとする脅威と戦おうとしているのに、何なんだ、その爆弾は──