宿舎へ戻っても、緊急解除が為されるまでは、いっときたりとて気が抜けない。 静かで重苦しい空気の中、自分の脈動だけが耳障りなくらいうるさかった。 出撃した四名の戦果はようとして知れず、気持ちだけが焦る。 それは彼らが撃墜せぬまま散ってしまえば、自分に順番が回って来るかもしれないということでなのか。 もしくはまだ僅かな時間とはいえ、彼らに仲間意識を持ち始めているのか。 直接ではないといえ、ついさっきまで手を繋いで走り回り、共に結託していたことが思い出され、唇を噛んだ。