いつもは紗由里、待っててくれるんだけどな・・・・・・




授業中も、

同じ机なのに一回も話さなかった。

目も会わなかった。



授業が終わって紗由里は一人で教室を出て行こうとしている。


『紗由里っ!!』


紗由里は立ち止まったけど茜の方を振り向こうとはしない。


『ねぇ・・・私、なんかしたんだったら・・・言って??
・・・・・・謝る・・・から』


紗由里は首を静かにふる。