結局、3人で5時間目をサボってしまった。


「5時間目って誰?」


篠は私にわざとらしく聞いてきた。


「知ってる癖に!!篠の意地悪!!」



そう、5時間目は数学……



「真咲先生かぁ~残念だったね」



柚子はニヤニヤしながら言ってきた。


「良いもん。補習が有るから!!」


篠は呆れながら


「補習の動機が不純です」


ってさ。


どうせ不純ですよ――だ。


「あっっ!!!」


私は肝心な事を思い出した。


「つ…次は何よ?」


篠は驚いた様子で聞いてきた。
私はテストの事を2人に話した。


「純那、ご褒美は諦めなさい」


柚子を横に振りながら私に言った。

柚子ったら、ひどい。



「が…頑張るもん…」



って言ってはみるものの、私だって半分無理なのは分かってるんだから。



あ~~あ。



せっかくのご褒美なのにな……