3年生と言えば、進路の事を決めなければならないのでして……

それに付随して付いてくるモノ。


それが、三者面談。


ついさっきまで、時間潰しの為に先生ん家で先生と話していた。

『何を話すの?』って聞いても、『将来の事だよ』そう言うばかり。

本当に、何を話すんだろう……?


―――ガラガラ


前の人、佐伯君とお母さんが教室から出てきた。

私とお母さんは、入れ替わりに教室に入り扉を閉めた。

「どうぞ、おかけになって下さい」

立ち上がって私達にそう話す先生は、さっき先生ん家で話していた先生とは別人の様に教師らしかった。


教師なんだけどさ。


いつも顔を合わせる3人なのに、教室ってだけで何だか違って感じる。

そしてまた、ジャージに白衣って姿からビシッとスーツに着替えた先生は、写メを撮りたくなる位格好良くかった。

それにしても、何を話すんだろう?

「それでは、一応三者面談を始めます」

先生、一応って……

「宜しくお願いします」

「純那さんは大学に進学しないとの事でしたが、お母様はそれで大丈夫ですか?」

そうなのだ。

私は進学を希望していないんです。