私達は、意外と真面目に勉強をしたんだ。

初めは緊張してたんだけど、だんだん集中してきたから案外平気だったな。

遊ったら、本当に教えるのが上手なの。

みるみる解ける様になって、数学が楽しくなったんだ。


時計を見たら2時間も経ってんの。


「うわぁ~~もうこんな時間!!遊、本当にありがとね」


時計は7時を指していた。
私が立ち上がろうとすると、


「なぁ、純那。お前彼氏いるの?」


「は?!」


私は危うくペンケースを落としそうになった。


「いや……居ないけど」


「ふ~~ん。好きな人は?」


って何この質問?!


「居ないけど。何でそんな事聞くの?」


「いや…」


私は不思議な顔をしながら、遊の顔を覗き込んだ。

だって、顔真っ赤になってるんだもん。



どうしたんだろう?