カーテンの隙間から差し込む日差しが、ちょうど顔に当たり目を覚ました。

「んん……眩しい…」

私はまだ眠りたがっている目をこすりながら、グイッと伸びをした。

仕方ない、起きるとするか。

『どっこいしょ』

と、何ともおばさんくさい言葉を無意識に吐き出しながら、ベットから抜け出す。

のろのろと折りたたみ式のベットを畳み、身支度を整えた。

お母さんは、よっぽど疲れて居たのかスヤスヤと眠っている。

カーテンを捲り外を眺めると、昨日とは打って変わって、空一面青色で埋め尽くされていた。

思わず外に出たくなる陽気かな。

そんな事をしているうちに、お母さんは瞳を開いていた。

「今日は天気良いのね?」

「おはよう。起きたんだ」

欠伸をしながら、『どっこいしょ』と上半身を起こした。

さすが親子!なんて、苦笑いしてしまう。

「久々によく眠ったわ」

と、満足気な笑顔を見せるお母さん。
私もそんなお母さんの笑顔につられ、ニッコリと笑った。

久しぶりに、こうやってお母さんとゆっくり話せたかも。

この時間は、もしかしたら神様が作ってくれたプレゼントなのかもしれないな。