ひゃっ?!?!


不意に体が引き戻された。

「お礼は?」

私は引っ張られた反動で先生の太ももに頭を乗せて、先生の顔を見上げていた。


「はい?ん、ああっ、ありがとうございます」


とりあえず、パニックになりながらもお礼を言ってみると


「はい、宜しい」


そう言って私を起こした。


まさか、その為に私を引き戻したの?!


私は先生の方を見ないで家に走り込んで行ったんだ。

私の心臓はここ数日でパンク寸前だったんだもん。



どうしよう、破裂したら……



なんて、意味分からない事を考えながら部屋に戻った。