「先生だから…仕方ないでしょ?」


私だって、それ位は分かっているよ。


「だから、始めに話したじゃんか。
大人は、立場とか体裁を気にして大切にするけどさ……
それって、そんなに大切な事?」


その意見に、篠が乗っかってくる。


「私も柚子と同じ意見!!!
だってさ、人間同士じゃん。
気持ちを大切にしなきゃダメだよね」


2人の気持ちが嬉しかった。


ポロポロと涙が溢れ出し、手の甲に落ちていく。


私は幸せ者なんだって思ったよ。


柚子や篠
お母さん
さゆりさんも店長も


みんなみんな大好きだよ。


みんなに支えられて、私の今が有るんだ。

でもさ、真咲先生だって苦しんでるんだと思うんだ。


だから……


「2人の気持ち…すごい嬉しい
だけど、今は…無理なんだ……
きっと、時間が解決してくれるよ」


そう、きっと時間が必要なんだ。


何時までか分からない。


その時まで


先生は私を覚えているのか

私は先生を好きで居るのか


分からないけど……



きっと、時間は必ず解決してくれるはずなんだ。



きっと……