―――ポンッ


ビクッッ!!!!


「ひゃぁっ!!!」


私はありえないくらいの驚き方をしてしまった。


「やだ、純那。私よ私。」


私の肩を触った人は、親友の柚子。


「ご、ごめんごめん」


つとめて明るく振舞った。


「変な純那。それより、もう見た??」


私の鼓動が、一気に早くなっていく。


そうなのだ、さっきからずっとクラス分けの紙を見る勇気が無くて、ボーっと突っ立って居たんだ。


「いや、まだなんだ」


そんな私をグイグイ引っ張っていく柚子。

柚子が来てくれて少しホッとした。
1人じゃ絶対に見る自信が無かったから…


私は1組から順に自分の名前を見て行く。




!!!!!!!!!!




【2年3組 新庄 純那】


その近くの欄に、


【滝沢 柚子】


の名前を見つけた。


私達は手を取り合って喜んだ。

その後、私は担任の名前を見た。


【佐田 海晴】


「みはっちゃんか…」


どうやら声に出ていたらしく、柚子がすかさず突っ込む。