えっ……



「雪だ…」



私は空を見上げた。

さっきからあった厚い雲からは、白い綿のような雪がハラハラと舞い降りてきていた。


「新庄と居ると、良く雪が降るな。
 お前雪女?」


先生は私を離すと、真っ直ぐに私を見ながら言ったんだ。


「せんせ…雪…好き?」


ミルキーが口に入ってるからかな?
うまく話せなかった。


「好きだよ」


そう言った先生に、


『先生が好きなら、雪女でも良いや』


そう心の中で呟いた。


先生からの視線が恥ずかしくて、フェンスの方に歩いてみた。

「先生、又遊んで下さい」

ダメもとの質問。


無言の時間が続く。


やっぱり聞かなきゃ良かった……


そう思った時